日本人は「ノー」となかなか言えない人種です。
自分を強く主張する事が苦手な人が多いのです。
また、日本人は「イヤ」と言えずに、自分のイヤな仕事を引き受けたり、好きでもない相手とのデートに応じたりなどしがちな方が多いような気がします。
毎日、仕事で顔を合わせている上司。
中には、プライベートでは食事をしたくないと感じる相手も多いです。
そんな上司に「おごるから飲みに行こう」と
声をかけられたら、「いやです」とはなかなか言えませんよね。
また、仮に一回断っても、次に誘われたら行かなければ何だか都合が悪いとさえ感じます。
また、恋愛に関しても同じ事が言えて、恋愛対象とは思えないような相手からのデートの誘いがあった場合には、どうやって断ればいいか頭を悩ましてしまうことが多いようです。
そんな時に、相手を傷つけずに、やんわりと断る方法があると嬉しいですよね。
今日は、そんな方法をご紹介します。
それは「イエス・バット話法」というもの。
きっと名前は聞いたことのない方が多いと思います。
しかし、きっと何気なく会話に取り入れている方もいるでしょう。
この話法は、一度は相手の話に賛成するのですが、そのあとに自分の意見も伝える手法です。
つまり「それはいいですね。でも、○○したらもっといいですよ」といった感じです。
一度、相手の意見を肯定して受け入れるのです。
この「イエス・バット話法」を会話に用いる時の注意点というと、イエスの時とバットの時の間はすかさずという所です。
例えば、苦手な異性から「今週末、食事に行こうよ」と誘われたとします。
そこで「いや、今週は予定がありますので無理です」と伝えると、相手も少し傷つきますよね。
そこで、イエス・バット話法の登場です。
「いいですね!・・・でも、実はスケジュールが詰まっていて、しばらく無理そうなんです。
残念です」という感じで断ればいいのです。
相手としては、自分の誘いを一度肯定されつつ、「忙しいのだな」と理解できるので、気分を害することもありません。
ただ、「いいですね」と言ったまま、前日くらいに「明日は無理になりました」なんて言ってはダメです。
これでは、相手も気分を害してしまうので辞めましょう。
イエス・バット話法においては、相手の誘いを受けてから断るのではなく、相手の誘いに同調するのみで、誘いをいったんうけるということではないのです。
つまり「行きたいという希望はあるけれど、行けない理由がありますよ」という事情を伝えるのが正解です。
ただ、この手法で断っても、来週がダメなら再来週、再来週がダメならその次・・・、なんて強引に誘いをかける異性もいるでしょうから、その場合は、またイエス・バット話法で断るしかありませんよね。
「行きたいですね。ただ結構予定が詰まっていて・・・、でも考えてみますね。」と一度受け入れて「スケジュールをずらすことができなかった」と後ほど返事を。
そうすることで相手は「自分のためにスケジュールをずらす事をしようとしてくれた」と思ってくれますから、気分的には角がたたないものです。
ハッキリ断ることも時には必要かもしれませんが、人間関係においてやはり、相手の気持ちを傷つけないことは非常に大事です。
あまりにも自分の感情のみ優先させて断りを入れても、相手の気持ちを逆なでするような事はしない方がいいでしょう。
人間の感情はデリケートですので、自分がされて嫌な事は、相手にもしない事がマナではないでしょうか。
もし自分が誰かを誘った時に即効で「イヤだ」と断られたら、当分立ち直れないほど傷つきますよね。
相手の気持ちを考えながら断る手法も身につけることが大切です。
はらいかわてつや
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